歌手生活40周年記念ベストアルバム
無名のスーパースター




2009年7月1日発売
徳間ジャパンコミュニケーションズ
TKCA-73447
価格:3,000円(税込)

●収録曲●
01.鹿児島の雨にぬれて
(作詞:石井志都子 作・編曲:竹村次郎)
02.屋久島哀歌
(作詞:有馬 達 作曲:計屋謙吉 編曲:京 建輔)
03.笑いしゃんせ泣きしゃんせ
(作詞:喜多條忠 作曲:南こうせつ 編曲:水谷公生)
04.めぐり逢わせ
(作詞:わたなべ研一 作曲:沖田宗丸 編曲:京 建輔)
05.港町三文オペラ
(作詞:阿久 悠 作曲:大野克夫 編曲:馬飼野俊一)
06.春夏秋冬ニ十年
(作詞・曲:浜 圭介 編曲:前田俊明)
07.親子杉
(作詞:星野哲郎 作曲:市川昭介 編曲:南郷達也)
08.よかど故郷
(作詞:荒川利夫 作曲:岡 千秋 編曲:丸山雅仁)
09.少しだけ悲しんで
(作詞:荒木とよひさ 作曲:南こうせつ 編曲:今泉敏郎)
10.想い人
(作詞・作曲:長渕剛 編曲:服部克久)
11.これも人生
(作詞:土田有紀 作曲:岡 千秋 編曲:丸山雅仁)
12.達磨
(作詞・作曲:永井龍雲 編曲:桜庭伸幸)
13.港町メロドラマ
(作詞:宇井天平 作曲:徳久広司 編曲:南郷達也)
14.よっしゃ!
(作詞:野辺山翔 作曲:岡 千秋 編曲:池多孝春)
15.いいから…
(作詞:いとう彩 作曲:影山時則 編曲:南郷達也)
16.やじろべえ
(作詞:たきのえいじ 作曲・編曲:都志見 隆)

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無名でありながら単独で日本武道館、横浜アリーナでのワンマンコンサートを成功させたり、ライフワークとも言える「いもづるの会」コンサートを30回連続で成功させるなど、常に新しいことに挑戦し続けている日高正人。彼の40周年を機に、デビューからこれまで数ある楽曲の中からピックアップしたベストアルバム企画。ジャケットには楽曲解説付き。

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「オンリーワン」を超え、人の普遍に迫るベスト16曲…

団塊世代とその先輩層が、このベストアルバムに耳を傾けると、誰もが己の人生とダブらせつつ聴くことになる。
まず美声と艶がある。そう、笑っちゃいけねぇ、あの頃は誰もが紅顔の美少女・美青年。夢を追い、恋に慄き、これが愛だと叫んでいた。1曲毎に異なる曲相と歌唱…。そこに各時代の音楽シーンも伺える。やがて幾つもの傷を負い、場末の酒を覚え、情熱に奮い立ったことを思い出す。

気が付けば"春夏秋冬何十年"。守るべき者を抱きつつの艱難辛苦。その声・歌唱も浮世の荒波に晒され、次第にいぶし銀。したたかに滋味を深めて「ナンバーワン」より「オンリーワン」の矜持が支えになる。
…そして今、人生の折り返し点をとうに過ぎ、日高正人40年終盤の歌々を聴けば、彼が"人生なんてこんなものさ"と微笑んでいるような気がしてくる。「ナンバーワン」も「オンリーワン」の誰もが、結局は裸ひとつで地に還って行くだけじゃないか…と人生を諦観するより他になし。きっと、それが人の普遍の姿なのだろう。ならば日高の兄ぃ、あとは格好良く枯れてみましょうゼ。
そう思えば何故か故郷の景色が浮かんでくる。屋久島の縄文杉を見上げて人は涙するという。
このアルバムには縄文杉にも似た、厳しい現実の荒波に耐え抜いた男のすべて、「オンリーワン」をも超えた人の普遍の姿がある。
日高の兄ぃにカ・ン・パ・イ!!




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